リウマチまたはリウマチ性疾患とは関節を中心とした運動器の疼痛を起こす病気の事を言います。 その病因は自己の免疫が、自分の体の一部に反応する自己免疫疾患と考えられています。本来、外来の細菌やウィルスを認識し排除するための免疫が、なんらかのきっかけで自分の身体の一部に反応するリンパ球や抗体を作り出してしまい、これが自己の組織を攻撃し破壊するのです。暴走する免疫が関節を攻撃すると関節リウマチ、皮膚が攻撃されると乾癬,血管が攻撃されると血管炎症候群,腺組織が攻撃されるとシェーグレン症候群を発症すると考えられています。 症状は、関節の腫脹や痛み、筋肉痛などです。病気が発症したばかりの時は、紛らわしい症状を呈するため鑑別が重要になります。膠原病や、脊椎関節症でも手指の腫張をきたします。身近な痛風でも、慢性に経過すれば足のみならず手指の腫脹をきたします。急性期に起こる趾付け根の腫脹しか頭にないと診断を誤る可能性が有ります。このように多くの関節が腫れた場合の診断は難しいのです。 リウマチと診断しても、漫然と薬を処方していれば良いわけでなく、検査値の改善はもちろん関節症状が改善しているかを確認する必要があります。 昔と違ってここ20年来効果の高い薬が使えるようになりました。病気になったら出来るだけ速やかに薬を使い関節の腫脹を消退させる事が大事です。きちんと病気を抑えていないと、より重い病態に進行して治療に難渋することになるのです。また、薬の副反応にも気を配らなければいけません。 以上が当科の担当です。 手指や手、趾の関節の腫脹。朝方から続く体の怠さや手のこわ張り。こんな症状が有りましたら受診してください。 主な対象疾患関節リウマチ、シェーグレン症候群、脊椎関節症、変形性関節症、痛風、偽痛風、リウマチ性多発筋痛症、その他関節疾患全般 外来診療担当医
スタッフ紹介
診療科のご案内 |